応用情報工学研究室(安田 浩 教授)

研究概要

ユビキタス基盤社会・画像情報時代に向けての技術研究

応用情報工学研究室は、「2X世紀的情報空間構築に向けて」を基本テーマとし、安心・安全を確保したコンテンツ創成・流通に関わる最先端技術の研究・開発に取り組んでいます。具体的には、デジタルコンテンツ創成を簡単化する技術、流通を活性化する技術としてシナリオを入力するだけで映画が創れるDMD: Digital Movie Directorおよび画像分析・合成による従来技術を大幅に上回る画像圧縮技術等の研究開発、ならびにセキュリティ認証の相互連携技術、双方向無線常時認証技術やライフログ分析による活動性向の把握技術等により、ネットワーク安心・安全化に関わる研究開発に取り組んでいます。

応用情報工学研究室のサイト
http://www.mpeg.im.dendai.ac.jp/

教員紹介 安田 浩(やすだ ひろし) 教授

安田 浩(やすだ ひろし) 教授
所属学協会、学位、職歴など
  • 所属学会: IEEE、画像電子学会、電子情報通信学会、情報処理学会、映像情報メディア学会、日本工学アカデミー
  • 学会委員:
    • 画像電子学会会長(2007 - 2008)
    • 電子情報通信学会副会長(2007 - 2008)および企画室委員(2008 - )
    • 情報処理学会SC29専門委員会委員(2007 - )
    • 映像情報メディア学会評議員(2008 - )
    • 日本工学アカデミー理事(2006 - )
  • 学位: 東京大学 工学博士
  • 職歴:
    • 日本電信電話公社(現: NTT) (1972.4 - 1997.3)
    • 東京大学 教授(1997.4 - 2007.3)
    • 東京大学 名誉教授(2007.6 - )
    • 現職(2007.4 - )
  • 専門分野: コンテンツ創成・流通/映像符合化・映像処理/著作権・ネットワークセキュリティ
  • 担当科目: スタートアップゼミ(1年前期)/メディアゼミ(3年後期)/全体輪講(院1年前期)/通信放送融合特論(院1年後期)

研究事例

アニメーション

アニメーション

DMD(Digital Movie Director)は、映画監督のようにキャラクター、台詞、動き、演出を選択する事により、複雑な技術を必要とせずにアニメーション作成を行うソフトウェアです。私たちは、DMDの高速化によるユーザーのストレス軽減や、二足歩行だけでなく四足歩行以上のより自然なキャラクター動作を研究することで表現の幅を増やす試み、複数の作成者がネットワークを通して一つの作品を制作するという活用方法の拡大、ストーリーに選択肢を与えeラーニングなど多目的な活用を目指す研究などを行っています。

双方向無線の本人認証によるセキュリティ

双方向無線の本人認証によるセキュリティ

双方向無線を使用した本人認証の研究を行っています。例えば、所持者と携帯電話を微弱電波(紐)でつなぎ胸に下げます。電波が途絶えると落としたと判断されブザーを鳴らし、携帯電話をロックすることにより悪用を防ぐなどの利用が考えられます。また、携帯電話やセキュリティカードを持つ人とその周囲のエリアという概念ができますので、エリア内に居るからこそ本人である証明となり、エリア外に出た場合は何らかの理由により安全な利用状況ではないと判断し、保護する為の対策をとるなどが可能になるのです。こうした研究を、行動パターン分析やセンサーと組み合わせる事により、安心安全な社会を守ることへ生かしていきます。

ライフログによるセキュリティ

ライフログによるセキュリティ

図書館は信頼性が高く、情報保管サイクルも比較的長くとられます。反面、知りたい情報に辿り着くには、分類体系などリファレンスの高度なテクニックを必要とする事もあります。Webは、即時性が高く、間口が広い反面、信頼性の確認が難しく、情報の深度が浅いなど、一長一短の特徴を持っています。そこでそれらの特徴の中間的な位置づけを持つ、Wikipediaを道しるべとして利用し、求める結果へ、そしてさらに深い情報へとガイドするシステムの研究を行っています。本研究は企業に成果を利用頂いて、国立国会図書館にも使われています。

認証の相互連携

認証の相互連携

銀行や会員制団体などの本人認証は、IDカードや暗証番号もそれぞれ異なりますが、例えばA銀行の口座を既に所持している場合、B銀行の口座を新たに開設する際には、A銀行が承認した内容をB銀行が信頼できればスマートです。それには本人認証の信頼度をどのように測るか、チェックの頻度、かつ、それらを遵守できているか第三者機関に保証を求めるなど、あらゆる条件に関係者が合意することで認証の相互連携を成立させる必要があります。現在はそうした概念がなく、各団体がそれぞれに認証を必要としていますし、各国で認証の基準が異なるなど難しい問題もありますが、私たちはまず概念を作る所から取り組んでいます。

研究室の生活

研究室の生活

卒業研究とは、「明快に結果まできっちりと出す問題づくり」のことです。身の回りのものでいい、こんなことできない? やってみたい! 今、世の中で出来ていないのはおかしい。そういうものを見つけ出す、あるいは作り出すのがポイントです。まずは1年でPlan/Do/Seeを最後までやりなさいと指導しています。Seeで失敗してもいい、しかしながら、Seeをしなかったとしたら、それは研究をしていないのと一緒です。それを通しでやってみるのが卒論なのです。まずは自分がやってみることが大事。ですから、聞いても構いませんが教えてくださいというばかりの受け身の姿勢は禁物です。また、修士はDoで新しいこと考えられるように、博士はSeeの後にあるアセスメントまで含めて人がやらないことを思いつき、人ができないことを成し遂げることを目的としています。

先輩の声

就職活動の時には、実際にアニメーションソフトを使って作品制作をするなどのプログラムを作ってきたので、自分が何をしてきたのかを伝えやすいです。私のまわりでも就職活動でIT業界の内定を頂けた友人がたくさんいますし、実際に何かを作るというのがうちの大学の売りですね。(学部生 S.U)

安田先生は日本中飛び回っているので、大学で見かけたらその日は幸せになれると言われるくらい忙しい先生です。ですので、私の場合は研究の指導を頂くのは打ち合わせの時が多いです。発表の際に教授に意見を頂いて、それを参考に次の発表に向けて進めていくような形ですね。(学部生 K.O)

この研究室に入ってみての印象は、結構学生が居ない事が多いなということですね。というのは研究室から研究環境の整ったパソコンを借りて自宅作業する事が多いのです。ですから自分の判断がとても必要な研究室だと思います。ほおっておくとずるずるとやりたい事も先送りになってしまうので、ガツガツと自分で進めていこうとする意思が必要ですね。(学部生 K.T)

修士を卒業した後、進学して安田研で博士を取る事が、近い未来の目標ですが、当面安田先生のご指導を受けながら、現在取り組んでいる認証に関わるセキュリテイの研究を続けて、認証方式の世界の利便性と安全性に貢献できるよう努めたいと思います。(修士課程 A.T)

当研究室希望の諸君へ

研究室指導教員から、受験生および研究室を目指す学生向けへのメッセージです。

安心と夢と想を見える化する

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