IoT/センシング

アクセシブルテクノロジー研究室

  • 生体情報
  • コミュニケーション支援技術

人間情報工学・アクセシブルデザイン・コミュニケーション支援技術の研究

情報技術の発展により、人と情報機器との共存場面が増し、人間の情報処理機能の理解やコミュニケーション支援技術の開発が重要になってきました。このために当研究室では、人間中心設計というキーワードを挙げ、人の生活を豊かにする電子情報支援技術に関する研究、脳活動や視線移動など生体情報を工学的立場から解析する研究、QOL向上を目指した生活支援工学の研究など、基礎技術から応用技術に至る範囲の研究を学内外機関とも共同し、幅広く行っています。

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教員紹介

川澄 正史教授

Masashi KAWASUMI

最終学校:東京電機大学大学院博士課程
学位:東京大学 博士(工学)
職歴:東京電機大学工学部情報通信工学科助手,講師,Yale大学客員研究員,東京電機大学工学部情報通信工学科助教授,教授,工学部情報メディア学科・大学院工学研究科教授を経て現在,未来科学部情報メディア学科・大学院未来科学研究科・大学院先端科学技術研究科教授
所属学会:ライフサポート学会,日本生活支援工学会,電子情報通信学会,日本生体医工学会,日本人間工学会など
学協会委員:日本生活支援工学会理事,ライフサポート学会理事,日本生体医工学会などの代議員,評議員,委員
専門分野:ヒューマンインタフェース・インタラクション/生体情報・計測・解析/生活支援工学/医用生体工学/人間工学
担当科目:インタフェース・インタラクションの基礎,生体情報とVR,ヒューマンインタラクションなど

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研究事例

WEBカメラを用いた疲れ目推定システム

WEBカメラで疲れ目を計測する研究を行っています。パソコンに向かう作業では、まばたき数は通常に比べ極端に減り、これが長時間にわたり蓄積すると人は疲れます。作業負荷による疲労や視力低下を回避するため、WEBカメラで撮影した画像から瞼の動きを追跡し、疲れ目になる恐れをもつパターンであるかを分析の上、事前警告するような疲れ目推定システムを作成しています。WEBカメラを使えば、プログラムをインストールし、バックグラウンドで稼働させるのみで検出するため、特殊な機材で脳波やまばたきを測り拘束される必要はありません。これにより多くの方に利用してもらえるのではないかと考えます。

和音に対する脳の活動

音楽と脳の関係を解析する研究です。音楽は、癒しや集中力向上など音楽療法に幅広く利用されており多くの効果がありますが、なぜ効果があるのかは判明していない部分もあります。脳磁界計測という技術を用いて脳の活動を知り、その効果を可視化および定量化できれば、数値で表した比率による構成で音楽を創作することにより意図する効果を得る事もできるようになります。テンポとリズムの研究や、聴けば印象の違いは誰もが分かる長短音の和音が、脳内でどのような活動の違いが表れることにより聴き分けられているのかを計測するなど、さまざまな実験のパラダイムを組んで研究に取り組んでいます。

生体計測と障害者支援

生体計測から得られるあらゆる情報を元に、人の生活に役立つ科学的な研究を行います。足指間圧力計測や重心移動の計測では、運動指導や効果の評価が可能となり、社会的問題といわれる高齢者転倒の予防に役立てます。人間の動作を画面上のコピーで再現するアバタ技術では、立位の前提が多いなか、表面筋電図による計測を利用して、車椅子などの座位でも同じように、画面上でアバタ動作が連動できるような研究を行っています。他にも、カラーグローブを使ってカメラ映像から正解判定を行う指文字学習システムの開発や、キーボード入力が困難な人のため、画面上の文字盤を目で走査し、まばたきで入力する手法を使い、より効率のよい表示法や選択方式を検討する研究を行っています。

研究室の生活

真剣に取り組んだプロセスと、やり遂げたという達成感をぜひ楽しんでもらいたいと思います。また、社会で活躍する専門家や同分野に携わる人と話をする機会は、学生にとって大きな成長につながります。そのため学外の研究機関の方、他大学の教員や学生に向けて自ら話をし、相手の話を聞く機会を増やすようにしています。特に学会などのフォーマルな場はもちろん、その他の場での交流も経験を積み、研究室スタッフとだけでなく学外機関の大人とも本音で色々な話を交わしてもらいたいと思っています。研究に限らず、「人生とは」そんな話でもいいですし、大いに吸収していってください。尚、一年程の準備期間となりますが、全員が4年生の時に学会で発表できるように指導しています。

先輩の声

研究室に入る前に川澄先生とお話しする機会があり、いくつかのエピソードを聞かせて頂いて、単に今取り組んでいる研究を深めるだけでなく学ぶことはたくさんあると感じたのもきっかけとなり大学院への進学を決めました。私は、「人間中心設計」という点に魅かれてこの研究室を選んだわけですが、そういった意味で将来的にも、直接人と関わるような仕事ができればと思っています。 (修士課程 T.H)

川澄先生は研究に関して、厳しい面を持っています。指摘は的確で、道を外れていくと、「その研究は何のためにやるのか」「何の役にたって、自分はどういう目的でそれをやるのか」「それをしたらどう解決するのか」と指導が入ります。研究室の皆は話しやすいし楽しく過ごせていると思います。知らなかった学部生同士も卒業する頃にはすっかり仲良くなっています。 (修士課程 Y.O)

元々、重度肢体不自由者の方がパソコンを利用してあらゆる事を行っている話を聞いて、そういう方達のためにも技術は存在するのだという想いから、障害者や高齢者の役に立つ技術を研究したいと考えていました。どのような障害があり、どのような不便を感じているかをきちんと勉強する必要があり、実際に研究テーマを決めるのは大変でしたが、先輩にアドバイスを頂きながら決めることができました。(学部生Y.F)

当研究室希望の諸君へ

研究室指導教員から、受験生および研究室を目指す学生向けへのメッセージです。

研究生活を楽しもう 楽しむとは何か。 仲間と協力すること、 研究に集中して生活すること、 課題に対して真剣に取り組むこと、 設定したゴールに向けてよい準備をすること、 成果が認められたときの感動や達成感を経験すること、 知識や知恵の獲得とともに研究生活を十分に楽しんでほしい。 卒業前の研究生活を充実したものにしよう。