IoT/センシング

知的計算システム研究室

  • メディア情報処理
  • 人工知能

人のように世界を理解するコンピュータを目指して

人間は画像、映像、音声、文字など様々な情報から柔軟に世界を理解していますが、コンピュータに同じことをさせるのは簡単ではありません。本研究室では、コンピュータをより知的に進化させることを目指して、メディア情報処理、コンピュータビジョン、パターン認識、機械学習等に関する研究を行っています。

知的計算システム研究室ウェブサイト

教員紹介

金子 直史准教授

Naoshi KANEKO

2012年青山学院大学社会情報学部卒業.
2014年同大大学院理工学研究科博士前期課程修了.
2017年同大理工学部情報テクノロジー学科助手.
2020年同大大学院理工学研究科博士後期課程修了,同年青山学院大学理工学部情報テクノロジー学科助教.
2023年東京電機大学未来科学部情報メディア学科准教授.
メディア情報処理,コンピュータビジョン,パターン認識,機械学習等の研究に従事.
情報処理学会,電子情報通信学会,ACM各会員.
博士(工学).

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研究事例

人の姿勢や体型の推定

行動解析やヘルスケアなどへの応用を目指して、画像から人の姿勢や体型を推定する研究を行っています。人の目で見れば姿勢や体型は容易に理解できますが、雑多な背景や服装、持ち物、個人ごとの体型差など、コンピュータに理解させるには様々な課題が存在します。より精度よく推定するために、服装を事前に推定し意味情報を付与する手法や、体型の傾向を考慮した手法などの開発をしています。

監視カメラ映像からの異常行動検知

より安心安全な社会の実現を目指して、監視カメラの映像から異常な行動をしている人(例えば歩道でバイクに乗っているなど)がいないかどうかを、自動で検知する研究を行っています。正常な行動のモデルを構築し、正常範囲から逸脱した行動を検知することで、未知の異常にも対応することを目指しています。

発話に伴うジェスチャの自動生成

人間は話すとき、ジェスチャ(身振り手振り)による非言語コミュニケーションを自然に行っていますが、ロボットやバーチャルキャラクタにおいても非言語コミュニケーションは欠かせない要素です。ロボットやバーチャルキャラクタが、人とより自然なコミュニケーションを行うことができるようになることを目指し、音声やテキストからジェスチャの動きを自動生成する研究を行っています。

研究室の生活

研究室への配属後、まずは研究テーマを決めるために、関連研究の調査とディスカッションを行います。自分が興味あるテーマを提案してもらっても良いですし、先輩からの研究紹介もありますので、本研究室でどのような研究が行われているか具体的に知ることもできます。また、テーマ決めと並行して、研究に必要となる専門知識や要素技術を、先輩や先生に教わりながら習得していきます。本研究室が取り組むメディア情報処理や人工知能分野では、最新研究のソースコードがWebで公開され、試すことができるようになっています。そうしたプログラムを動かしながら、英語で関連研究を調査することで、自然とプログラミング力や英語力が鍛えられます。
毎週の打ち合わせでは、研究の進捗報告を行い、どうすればより良い研究となるか、ディスカッションします。加えて、定期的に研究発表会を開催します。研究発表会では、研究の背景や目的からしっかりと発表することで、論理的思考力、構成力、伝達力、プレゼンテーション力を磨きます。
また、本研究室では学会発表を大いに奨励します。特に大学院生は、国際会議や論文誌での発表を目指し、精力的に活動します。研究発表を行うまでには様々な苦労がありますが、外部の、場合によっては国籍や母語が異なる人の前で発表し、議論することはかけがえのない経験となり、間違いなく大きな成長につながります。

当研究室希望の諸君へ

研究室指導教員から、受験生および研究室を目指す学生向けへのメッセージです。

研究は大変なことも多いですが、学生生活の集大成であり、最大の成長の場でもあります。一緒に新しくて面白いことをやりましょう!