IoT/センシング

実空間コンピューティング
研究室

  • IoT
  • ウエアラブル防災センシング

IoTとモバイル技術で安心安全社会を目指す

岩井研究室は、スマートフォンやIoTを中心とした環境センサ、ウエアラブルセンサにより人々の生活を支援し、安心安全を保つ社会を目指しています。経済的なコストと使い易さを考慮し、高信頼、省電力を実現した持続可能なシステムの構築を目指します。またモビリティを利用した実空間計測のためのハード、通信、ミドルウエア、アプリ、クラウドシステムを中心に様々な研究を行います。

実空間コンピューティング研究室ウェブサイト

教員紹介

岩井 将行教授

Masayuki IWAI

2004年9月慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士号取得
2004年10月慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科講師(有期)
2008年4月東京電機大学 未来科学部情報メディア学科プロジェクト准教授(有期)
2009年4月東京大学生産技術研究所 助教
2013年4月東京電機大学未来科学部情報メディア学科 准教授

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研究事例

IoTセンサネットワーク

防災を目的としたセンサノードを用いて、携帯電話網が圏外になる山間部等か河川などで利用できるIoTデバイスを研究している。無線モジュールと小型センサを組み合わせた小型省電力のセンサノードとそのデータをクラウドで高速に処理するシステム、データを可視化するフロントエンド技術について主に研究を行っている。また工事現場作業員が身につけるウエアラブルセンサ、機械学習かエッジAIカメラによる行動認識なども同時に研究を行っている。

安心安全を実現するウエアラブルコンピューティング

建築業界での働手が減少している中で建築業界では高齢や持病を抱える作業員が無理をして働く例が急増しており、夏場は特に熱中症等や身体の急な変化による事故が問題視されている。本研究は、工場や建築作業員の身体的な健康状態に併せて、環境状態(ガス濃度、気温、湿度、CO2濃度レベル、UVセンサ)などの生活環境の気体情報を収集する枠組みを最適化するように構築する。さらに収集されたデータは気象予測や過去の事例と基に、思わぬ事故を未然に防ぐことが可能になる。

無電池パッシブセンサタグとそのVR応用

無電池のRFIDタグを介して実空間の情報(物体の位置、方向など)を、仮想空間上に再現するシステムを研究開発している。本システムを利用するユーザーはスマートフォンのVRモードによりを用いて仮想空間への没入感を得ることができ、仮想空間内を自由に移動することが可能である。これによって仮想空間内におけるインタラクティブなコンテンツの提供が可能になった。マトリクスアンテナを有するRFID リーダとセンサ内蔵無電池RF(Radio Frequency)タグとゲームエンジンを搭載した統合開発環境Unityを利用した研究を行っている。

研究室の生活

個人個人の興味とスキルを重視した研究テーマ設定を最新の機材を準備して研究を行える体制を整えています。また、国内学外の研究機関や企業と協力のもとを築きながら研究に励んでいます。特に卒論修論前に必ず海外発表や国内発表を行えるように研究を進めます。研究の着眼点、論文の論旨の立て方、論文執筆方法、文献のサーベイ方法などを身につけてもらいます。プログラムに関しては特別教材を準備し、個別指導と先輩によるチュートリアルを行なって行きます。研究ミーティングではゲストに国内外の最新の事例を発表してもらいディスカッションを行います。他の大学とも電機大の卒業生とも交流なども積極的に行なっています。科研費等のプロジェクトに、研究室の学生も参加してもらいます。水曜・金曜日に定例のミーティングを行なっています。研究室全体の発表会や、研究グループ単位での研究活動を行う事で、学生同士の研究の力も育成します。ビッグベンチャー企業や大手IT企業などに就職するだけでなく起業する学生も増えています。

先輩の声

研究室にあるスマートフォンやマイコン、センサ機器を使って、自由なアイディアでものづくりができる環境だったこと。研究内容も自由に一緒ににアイディアを考えてくださり、そのものづくりが研究成果として発展させることができたこと。岩井研究室は、ソフトウェアの面だけではなくハードウェアもサポートしている研究室なので、ラジコンの制御などのロボット工学の研究も可能です。そのおかげもあり、ロボットメカトロニクス科主催のIDCロボコンに出場することが出来たと言っても過言ではないと思っています。また、研究室と企業の連携で、アプリ開発、システム開発をしたことや、システム開発へのアルバイトの斡旋は、自分の将来のキャリアを考える上で非常に役に立ちました。プログラミングだけではなくアニメやボーカロイドなどのギーク趣味を持っている学生が集まっていることが何よりも心地よかったです。リクルートでも研究室で培った力を生かしたいとおもいます。(学生M.S.)

私が研究室を選ぶ時期、情報系の業界ではIoTというキーワードがトレンドでした。その分野に興味を持ったことがきっかけで、実空間コンピューティング研究室を希望しました。配属後、興味を持っていた分野に関する知識・技術を学ぶことができただけでなく、様々な技術に触れる機会が多くあり、充実した研究生活を送っています。また、岩井先生を通じてサイバーエージェントのインターンシップに参加させていただき、そこで学んだことがそのまま就職活動の採用試験に良い影響をもたらしたと感じています。(学部生M.M.)

今圧倒的Slack,Git,Swiftなどをマスターし日々研究者、エンジニアとして成長をしています。私は残留し過ぎ感はありますが、みんなと仲良くしたいので、みんなにも残留してほしいです(笑) 残留しようぜぃ!!!先輩たちへ、何も知らなかった俺にいろいろ教えて下さってありがとうございました!これからもよろしくお願いします!(学部Y.A.君)

当研究室希望の諸君へ

研究室指導教員から、受験生および研究室を目指す学生向けへのメッセージです。

OBと現役生の連携がとても強い研究室です。最先端のIoTとビッグデータ解析技術、クラウド環境構築技術を身につけ一緒に厳しく、楽しく、がんばりましょう