インタラクションデザイン研究室
- コンピュータグラフィックス
- ユーザインタフェース

CG・XR・AIによって私たちの生活をより豊かに
コンピュータと人とのインタラクションを適切にデザインすることで、生活や創作活動をより豊かにすることを目指しています。具体的には、CG(コンピュータグラフィックス)、XR(VR/AR/MR)、AI、画像処理といったメディア情報処理に関わる幅広い分野を対象に、次世代の技術や表現手法の研究開発に取り組んでいます。例えば、人間とAIが協調して絵画やイラストを制作する技術の研究では、ユーザーが修正したい箇所を指定することで、AIがその部分の編集候補を提示してくれます。このような人間とAIの協働を通じて、創作の可能性を拡張する新たな表現支援システムを構築しています。
インタラクションデザイン研究室ウェブサイト教員紹介

小玉 周平准教授
Shuhei KODAMA
2016年 東京電機大学大学院 先端科学技術研究科 情報通信メディア工学専攻 入学.2018年3月から6月までモントリオール大学招聘研究員.2019年 東京電機大学大学院 先端科学技術研究科 情報通信メディア工学専攻 修了.博士(工学).同年,アストロデザイン株式会社に入社.2021年 東京電機大学 未来科学部 情報メディア学科 助教.2025年より東京電機大学 未来科学部 情報メディア学科 准教授.主にコンピュータグラフィックスやインタラクション関連の研究に従事.
発表業績を見る研究事例

XR技術を使った音楽鑑賞体験の拡張
音楽のミュージックビデオの中には、歌詞のアニメーション中心に構成された「リリックビデオ」と呼ばれる表現方法があります。この研究では、そのリリックビデオの体験を日常の風景でも体験できることを目指しています。例えば、外出中にARグラスをかけて音楽を聞いているとき、その街並みに合わせてその曲の歌詞がCGで投影されます。XR技術によって、音楽鑑賞体験をより豊かにします。

非写実的画像の生成
絵画やイラストような写実的でない画像を生成する技術のことを非写実的画像生成とよびます。撮影した写真を入力して、貼り絵・水彩画・点描画・油絵など様々な画風の絵画風画像を生成する技術に関する研究を行っています。その他にも手描きの漫画やアニメなどのイラストに使われている技術をCGで再現する研究なども行っています。

CG技術を用いた創作・制作支援
CG技術を応用して、人々が行う創作・制作活動を支援する研究を行っています。プロジェクタでエッチングラテアートの制作手順を投影して、ユーザは投影された制作手順をなぞることで、高いクオリティのエッチングラテアートを制作することができるようになります。その他にもCG技術でメイクアップを支援する研究なども行っています。
研究室の生活
3年後期での研究室配属後、研究に必要な基礎力を身につけながら、配属生の興味関心に応じて研究テーマを決めていきます。あわせて就活に向けた模擬面接やエントリーシートの添削なども行い、研究とキャリア形成の両面をサポートします。4年生になると、決定した研究テーマで本格的に卒業研究に取り組みます。毎週のミーティングでは、研究の進捗や学生生活について情報共有を行い、教員や先輩からアドバイスを受けることができます。また、研究分野の近い森谷先生の研究室と合同で、毎週水曜日に進捗発表会を開催しています。ここでは、4〜6週に1回のペースで発表を行い、プレゼンテーションスキルを磨く機会となってります。日々の研究活動を通して、スケジュール管理能力・論理的な文章力・発表能力など、社会でも必要な力をバランスよく向上させることができます。4年生では、卒業研究の成果をもとに学会発表を行うこを推奨しており、大学院進学者はさらに英語での発表や研究の深化を通してスキルを高めていきます。研究テーマは、基本的に教員から与えられるのではなく自身の興味関心にあわせて教員と相談しながら決めていきます。教員はそのテーマが学術研究として成立するようにサポートを行います。ぜひ、研究を自分事化し、充実した学生生活を送りましょう。
先輩の声
学部3年後期に研究室に配属される時の自分は、研究活動についてのイメージを全く持っておらず、研究に対して大きな不安を抱えていました。そんな中で小玉先生は、他の研究室が本格的に活動を始める前から、定期的なミーティングや進捗報告会を行ってくれたため、自分でも着実に研究を進めることができました。学会での発表にも積極的なので、学部生の頃から学会発表の経験を積むことができます。また、個々人が興味のある分野を研究テーマにでき、研究に向き合いやすいことも利点だと思います。同じ学生の先輩たちだけでなく、先生方とも打ち解けやすく、気軽に相談もできるので、研究活動の環境として非常に良い場所だと感じています。(大学院生)
この研究室は、どの研究室よりも自由な研究が出来て、かつ小玉先生や先輩からのサポートが手厚いです。毎週ミーティングが開催されていて、研究の進捗報告やちょっとした雑談等が行われています。また、和やかな雰囲気のミーティングで、学生同士の仲も良く、切磋琢磨して研究活動が行えます。CGやXR、音楽系など、基本的にはどんなジャンルの研究でもできます。また、研究内容が思いつかなくても、ミーティングを通して、自分自身だけでは発想できなかった研究に気づかされることもあります。さらに、研究の進捗で手詰まりになっても、同様にミーティングで知識や技術を教えてもらうことができます。理想的な研究活動が行える研究室です。(大学院生)
研究室に配属されてすぐに、小玉先生が丁寧に研究テーマの相談に乗ってくださり、安心して研究を始めることができました。毎週の進捗確認では、次回までの目標を自分で設定することで、計画的に取り組む力が養われます。また、困ったことがあればすぐに相談でき、先生や先輩方からのアドバイスがもらえるのも心強いです。森谷研と合同で行われる「水曜会」では、発表に向けた資料作りについても、見やすく伝わりやすいスライドの作成方法を丁寧に教えてもらえるため、人前で話す力や資料作成のスキルも自然と身につきます。(学部生)
この研究室は扱える分野が広く、テーマ決めも早い段階で行われるため、自分の興味を大切にしながら計画的に研究に取り組める環境だと感じています。先生も研究室全体も非常に話しかけやすい雰囲気で、悩みや疑問があればすぐに相談でき、一人ひとりの進捗や取り組みに対しても丁寧にコメントをくださいます。必要な機材もきちんと整えていただけるので、やりたいことを設備の都合で諦めることなく挑戦できるのも心強かったです。やってみたいことがある人なら、きっと楽しめる場所だと思います。(学部生)