Vol.5N.N.さん WEB INTERVIEW -活躍する在学生-

未来科学部情報メディア学科(修士1年)
実空間コンピューティング研究室(岩井研究室)所属

国際ロボコンで準優勝になったこともあるN.N.さんに、プログラミングとハードウェアの魅力を語ってもらいました。(インタビュー日:2016年12月28日)

東京電機大学への入学経緯は?
理工系、特に情報系に興味を持ったきっかけは、中学2年生のときに14歳くらいを対象としたJavaゲームプログラミングの本を買って、弟と一緒にゲームを作りはじめたことです。弟がある日すごいゲームを作ってきて、兄はこんなんで大丈夫か?!と思った訳です(笑)。大学に進学した際にはプログラミングをきちんと学びたいなぁ、とそのときに思いました。また、地元の愛知県から外に出てみたい気持ちもあって、父の下宿先がある東京の大学を探していました。入学時に完成予定だった新キャンパスが駅近だったのも決め手ですね。
部活動のことを教えてください。
ソフトウェア研究部と合気道部を掛け持ちしていました。ソフトウェア研究部は、プログラム、2DCG、3DCG、サウンドの4班に分かれていて、プログラミングやソフトウェアの使い方などについて勉強会を開いたり、イベントに参加したりする団体です。とても大世帯な団体で、FI科やEC科を中心に、あとはFR科などの学生が所属しています(*1)。2年生の後期に合気道部の方で主将に抜擢されたこともあって、途中からはこちらの部活動が中心となりました。合気道は大学に入ってからはじめたのですが、ほかの多くの学科の人たちと友達になれたこともあって、とても楽しかったです。体育会系の雰囲気を経験できたのもよかったですね(笑)。引退するまでに黒帯を取得して二段までいけました! (編集注*1: FI科は未来科学部情報メディア学科、EC科は工学部情報通信工学科、FR科は未来科学部ロボット・メカトロニクス学科の略)
アルバイトはされていますか?
大学3年生の頃まで塾講師をしていました。4限の講義が終わったら急いで移動するのが大変でしたが、やりがいがあってよかったです。研究室に配属されてからは、先生が研究と関係するアルバイト先を紹介してくれたので、3年生の後期からはそちらで研究を進めながらアルバイト代をもらうようになりました。
どのような研究をされているのですか?
実空間コンピューティング研究室ではIoT(*2)を幅広くやっているのですが、私はワイヤレスセンサネットワークで捉えたデータを可視化することで、盗難などの際に役立てる研究に取り組んでいます。応用先は工事現場などですね。工事現場では実は盗難が多いことが問題となっています。現場が日々転々と移動していくこともあり、コスト面以外でも警備サービスを利用しづらいという特徴があります。そこで、現場で使用する機材などに安価な加速度センサを取り付け、これらの使用状況を監視するシステムなどを研究開発しています。 (編集注*2: Internet of Thingsの略。モノにセンサを取り付けるなどしてネットワークを構築し、情報を取得したり制御したりする仕組みのこと)  
大学生活で成長できたと思うこと、楽しかったことを教えて下さい。
研究室で学んだ自分のハードウェア技術がどのくらい通用するのか試したくなって、IDCロボコン(*3)に参加しました。電大からの参加者は、私以外はFR科の所属でした(笑)。タイで実施された大会では、シンガポールやモロッコなどから学生が集まり、現地でチーム分けとなりました。現地に集合してから1週間程でロボットを作り、傾斜面にあるオブジェクトを落としてきてそれらを指定の場所に入れる、というゲームを競いました。自分以外はみんな英語が上手でびっくりしましたが、ロボットの製作のほか、最後は操縦者としてチームの決勝進出に貢献できました。この経験は、自分もここまでできるぞ、という自信に繋がりましたね。 (編集注*3: International Design Contestの略。世界各国の学生が集まって混合チームを結成し、操作型ロボットを製作して競技を行うイベント)
未来の受験生へひとことメッセージをお願いします。
実は私、最初は3DCGのプログラミングに興味があったんです。ですが、2年生くらいまでの講義を通じて、3DCGはゲームなどの趣味として楽しむのはいいけど、突き詰めていって仕事にするのはちょっと違うな、と感じるようになりました。プログラミングをやりたい、という点は最後までぶれなかったのですが、途中から、ハードウェアを通してバーチャルなものを実空間上で表現することに強い興味を持ちました。情報メディア学科は、情報系とメディア系の両方を幅広く学べるので、新しいことに次々と挑戦できるところがよいです。高校までは規則正しい生活で、学ぶことも決まっています。大学では限りある時間を有効に使って、後で楽しかったと思えるようなことを学べるとよいですね。